千葉県南房総館山市にある曹洞宗のお寺です。水子供養・永代供養・ご祈祷などのお申し込みは当山まで。坐禅体験もあり。

曹洞宗 正木山西光寺

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法話

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四諦--苦諦その4 病苦その2 病気にならない生き方その29
-口内フローラ- 平成29年3月

前回、仏教の戒律「不妄語戒」について触れました。
人は己の我欲を通うそうとして理性に負けたときなどにウソをつきます。
それによって他人が貶められたり、不利益を被ったりすればそれはまさしく犯罪です。

他方、ウソのなかにも相手を慮っての善意のウソもあります。
それを「方便」だと捉えることもできますが、「方便」とは元来お釈迦さまが衆生を「導かれるための手段」という意味からきている言葉であって「ウソ」ではないのです。

励ましたり安心させたり相手を慮ってのウソでしたら、それはウソではなく「愛語」になります。
愛語であれば立派な「布施」の一業ですから大歓迎です。
また他愛もない煽てやお世辞などは社交辞令の範疇であれば御愛嬌としてよろしいのではないでしょうか。

ところでここ連日マスコミが挙って報じているのが言わずと知れた森友学園問題と、豊洲市場問題、さらに自衛隊文書問題などですが、どれもウソから出たものです。
国民を欺くものであり権力者のウソほど罪深く許せません。

特に森友学園問題では、「事実は小説よりも奇なり」と籠池氏ご本人が言っていたように、「主役」は誰か、「悪役」は誰か、どんなエンディングが待っているのか、まだまだ先が読めません。
国民はその「籠池劇場」の行方に目が離せません。

フィクションや小説でしたらハッピーエンドが定番ですが、ノンフィクションになると真相が分かるとは限りませんし、勧善懲悪で終わるとも限りません。
しかし、そこは仏教の「因果応報」で幕引きになることを是非願っています。

さて、前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。
「病気にならない生き方」シリーズのテーマから逸れて丁度一年間が経ちました。
何度も繰り返してきた言葉ですが、人にとっての幸福は「安心」に尽きます。
その基本の一つはなんといっても「健康」です。

ということで、今回より再びそのテーマに戻ってみたいと思います。
健康長寿で人生を全うすること。その願望のため医科学は驚異的な進歩を遂げてきました。
人の「絶対寿命」は120歳とも言われています。
それを目標に人類は更に飽くなき兆戦を続けることでしょう。
まさに人類永遠のテーマなのです。

さて、日本人の平均寿命は世界一と言われ、男性80.21歳、女性86.61歳(平成25年厚労省)を誇っていますが、問題は「健康寿命」です。
統計によりますと、男性で約9年、女性で約12年もの間、健康を害し自立できない生活を送っているのが実態なのです。

人生を楽しみながら長生きするためには、少しでも健康長寿を延す必要があります。
健康寿命を縮め、寝たきりや介護が必要な状態を招く大きな原因として挙げられるのが、糖尿病やガン、高血圧をはじめとした生活習慣病です。
また、加齢に伴う身体機能や認知機能の低下も健康寿命を脅かしています。

これまで、当ホームページでも、生活習慣病、アレルギー問題から腸内細菌(腸内フローラ)健康食品など様々なことを取り上げてきましたが、幸福であるためにはその原点である「健康」にこそ何よりも関心を寄せるべきなのです。

健康への関心度と罹患率の相関は100%反比例なのですから。
先ず健康を意識した食事の質と量、適度な運動、そしてストレスのない環境等。
現代病の主流は「生活習慣」からです。
「生活習慣」が原因である以上その責任の大半はまさに自己責任です。何度も繰り返してきた言葉です。

ある大臣が医療費のことで、「好き勝手し放題な生活をして病気になった人を何故国がそこまで面倒みなくちゃいけないんだ」と言っていましたが、一理も二理もあると思います。
勿論好きで病気になる人なんて一人もいませんが、例えば、暴飲暴食、喫煙、肥満、偏食など、健康には悪いと自覚しつつも止められない人。運動など良いと思ってもできない人など、そんな人はまさに我儘で困った人です。

人の体は60兆個(最近の新説では37兆個とも)の細胞がバランスをもって生きているから健康が維持できるのです。
人の体には誰でも毎日4,000から5,000のガン細胞が発生しているといわれます。
それを免疫力が抑えているから発ガンしないのです。

免疫力を維持しているのがまさに良い生活習慣です。
ですから、乱れた生活習慣から免疫力が低下すれば様々な病気に罹るということは当たり前に理解できます。
勿論病気には先天的遺伝的な要素もありますが、それさえ生活習慣でカバーできる部分も大きいのです。

英語の格言、「You are what you eat」(あなた自身は食べたものからできている)にもあるように先ず食べる物が大事です。
アレルギー物は論外として、好き嫌いなくバランスよく量を量って何でも食べなければならないことは言うまでもありません。

私事で恐縮ですが、食事内容には結構気を遣っています。
運動として基本的に一日間隔で8,5キロ散歩しています。
もう6年以上続けていて、そのトータル距離は先月で7,000キロを越えました。

何事も習慣付くと止められなくなるものです。
是非悪い習慣は止めて、良い習慣を身に付けたいものです。
拙僧的には、お蔭様で血圧、血中脂質、肝機能、血糖等全く心配ありません。
しかし、実はガンマGTPの値が少し高めなのです。
原因は「般若湯」だと分かっているので気を付けていますが、偉そうなことは言えませんね。

ところで、拙僧最近大変興味深い本に出合いました。
もちろん健康に関しての本です。読んでみて納得尽くめなのです。

地元の「房日新聞」にその本の紹介記事が出ていて、そのタイトルに大変興味を持ち早速本屋さんに向かった次第です。
「病気にならない生き方」に関心のある方に是非その本を紹介したいと思います。

その著者は、この館山市の隣の鋸南町で歯科医師をされている森永宏喜先生です。
先生は、地元の安房高校から東北大学歯学部を卒業され、東京医科歯科大学に勤務、総合病院歯科を経て、現在出身地の鋸南町で開業されています。

最近すっかり有名になった「腸内フローラ」ですが、実は、人の口の中にも悪玉菌と善玉菌、日和見菌からなる700種類もの細菌が棲みついており、「口内フローラ」を形成しているのだそうです。

この「口内フローラ」のバランスが崩れると、歯周病や虫歯などの病気だけでなく、糖尿病や早産、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まることが最近明らかになったのです。

人や動物は、病気や怪我をしたときに外からやってくる細菌だけでなく、普段から体内に沢山の菌を持っていて、細菌とうまく共生しながら生活しています。
人の細胞の数よりも、人の体に普段から住みついている細菌の数のほうが多いのです。

体に住みついている細菌は常在菌と呼ばれ、特に大腸に多く、およそ400種類・100兆個ほどですが、同じように口の中にもおよそ700種類・約1000億個もの細菌が住んでいるのだそうです。

森永先生は、「口の中の健康をキープすることは、あなたを生活習慣病や老化から守り、健康寿命を延してくれることになるのです」と明言されています。
次回からその具体的な教えを学んでみたいと思います。

合掌

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