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平成23年4月26日 女性からのご相談

3日前に亡くなった元主人の声を聞きたいです。
あまりに突然で言いたいことがたくさんあったはずなのに何も言えないまま43才という生涯を終えることになって無念でなりません。
3人の子供達に何を伝えたかったのかその言葉を聞きたいです。
まだ受け止められずにいます。この子達のこれからを考えるとほんとうに辛いです

西光寺住職です

まだ43歳の若さで、人生これからという時にさぞ無念だったでしょう。
御本人のその思いを受け止めているだけに辛いことですね。お気持ちお察しします。

さて、成仏するということは"永遠の命"を得るということをお話ししましょう。
お釈迦さまの例でお話しします。
お釈迦さまは2500年前に出世され悩める人達のために真理の法を残されました。
それには人が幸せに生きるための方法が示されているのです。
その教えに報恩感謝する意味で我々は毎日お釈迦さまにお経をお唱えして合掌礼拝を捧げています。

しかし、それは2500年昔のお釈迦さまを対象にしているのではありません。
今現在のお釈迦さまです。それは、お釈迦さまは現存されていると捉えるからです。

つまりお釈迦さまは単に肉体が滅びただけであって、「久遠仏」として死んでも死なない永遠の命を持って今も我々を済度されていると考えるのです。
我々が仏像に対して供養するのは、それは単なる偶像崇拝ではなく、現存されている象徴と捉えるからです。一般人の位牌の意味も仏像とまったく同じことです。
仏教を真に信仰するということはそう信じることです。

「一切衆生、悉有仏性」といいます。
これは仏さまになれる資格は誰にでも有るという意味です。
ですから、あなたのご主人が成仏されているということは、お釈迦さまと同格の永遠の命を生きているということになります。

心からそう信じて祈れば必ず故人とお話しできるでしょう。
ご主人はあなたと子供たちの幸せを只願っている筈ですから。

合掌

曹洞宗正木山西光寺